鎮静効果を持つ茉莉花とは

顔に触れる女性

自律神経に作用し鎮静させる効果がある

リラックス効果があるとされる花茶ですが、その中でも特に効果が高いのが茉莉花(まつりか)です。中国に伝わる中薬大辞典には、茉莉花には気持ちを安らかにする効能があることが記載されていますが、この茉莉花こそ、ジャスミンです。ジャスミンのリラックス効果は古くから人々の生活の中で実感されていたものであり、緑茶を作る際、ジャスミンの花と一緒に寝かせることで香りをつけた茉莉花茶は世界中で愛されてきました。そんな茉莉花茶の効果に関する詳しい研究報告は永らくありませんでしたが、2001年に日本茶メーカーと京都大学大学院農学研究科との共同研究により、鎮静効果があることが確認されています。よい香りを楽しみながらお茶を飲むだけで確かなリラックス効果を得られるならうれしい限りですが、気をつける点があるとすれば、丁寧に作られた花茶を選ぶべきということでしょう。中には茶葉にスプレーで香りを振りかけただけのものを高価な花茶と同様に売っているケースもあるようですので、信頼できるメーカーのものを選ぶことが大切です。丁寧な花茶は、そのままでも十分に美味しい茶葉に花のつぼみを何層も堆積させ、長い時間をかけてゆっくり香りを移して作られます。この工程で作られた茉莉花茶を分析すると、単に茶葉の香り成分と茉莉花の成分が合わさっているのではなく、香りそのものが変化し、新しい物質が作られていることもわかっています。

ジャスミンの香りはとても繊細ですが、ジャスミン茶を淹れるときにも繊細に扱うことで、よりリラックスできる香りを楽しむことができます。これは花茶に共通して言えることですが、淹れるときに熱湯を使わないことで、香りを引き出し苦みを抑えるのがポイントです。沸騰したばかりのお湯ではなく、75℃前後まで下がったぬるめのお湯で淹れましょう。ティーポットを使うのがコツで、カップとポットとで2〜3回移し替えると丁度よい温度にしやすいです。ポットに蓋をして10分ほど蒸らすとより柔らかい味わいになり、テアニンといううまみ成分が引き出されるのでとても美味しくいただけます。カップに注ぐときにもそっと注ぐことで、リラックス成分を逃すことなくいただけるでしょう。また、ティーポットを使うメリットは継ぎ足しにもあります。緑茶の急須のように全部一度に注ぎ切ってしまうのではなく、ポットの半分くらい飲んだらお湯を足すことを2〜3回繰り返して楽しむことができます。ただしこれも人工的に香りをつけた花茶ではできませんので、継ぎ足しを楽しむなら丁寧なつくりのジャスミン茶を求めることが大切です。見た目の色も美しいので、是非色がよく見えるカップで目からもリラックスを得るのがおすすめです。